ゴー宣DOJO

BLOGブログ
笹幸恵
2015.7.21 09:03

左右に通じる言葉で

『卑怯者の島』が、事情があってまだ届きません。

師範方や門弟の方たちの感想を

横目で見つつ、私は次回道場のゲスト、

松竹伸幸先生の『慰安婦問題をこれで終わらせる。』を

読んでいました。

 

松竹先生は、ご自身は左翼であるとの立場を

表明されていながら、右にも左にも

納得いくための言葉を探し、紡いでいっています。

まずそこが非常に勉強になりました。

(それぞれの立場を本当に理解しようとしながら

読むと、ものすごく時間がかかります。宿題は

早めに取り掛かりましょう!)

 

そして「河野談話」や「専守防衛」が、

時代と共に左右陣営の認識が変化していっている点も

指摘されています。

長年、慰安婦問題や安全保障問題に

携わってこられたからこそ持ち得る視点でしょう。

20年前、なーーーんにも考えていなかった

私からすると、あらためて戦後70年の縦軸を

教えてもらったような気がしています。

 

河野談話って、じつは非常に賢い

名文だったんだなあ……。

 

 

ところで、戦場となった太平洋の島々を巡ると、

あちこちにその記憶が残っています。

そこに住む人々は、今もなお戦争の記憶と

共に生きています。ただ声をあげない、

あげる術を知らない、そして島民気質として

「過ぎ去ったことだから」という、ある種の

諦観があります。それに加え、

日本がODAなどでインフラ整備している点も、

どちらかというと好感を持つ理由でしょう。

ただ忸怩たる思いを持っている人もいます。

声をあげない、ということは、

過去に傷ついた人がいない、ということと

同じではないのです。

私はそういう場所に、何らかの形で

メモリアルゾーンを作り、毎年、

慰霊祭をすればいいのになあと思っています。

日本軍はもとより、敵国の兵士たち、

犠牲になった現地の人々をも弔う場所です。

国会議員が外遊と称してあちこち行くなら、

天皇陛下を見習って、激戦地を訪れてみたらいい。

慰霊祭は、年に一度のことに過ぎません。

新国立競技場のような莫大な建築費も必要ありません。

モニュメントを一つ建て、花壇を整える維持費があれば

十分でしょう。

そして慰霊祭は日本の主催で、関係者を招くのです。

それは、現地の人々の慰めにもなるでしょうし、

戦後、日本が「平和国家」として歩んでいることを

国際社会に示すためにも有効だと思います。

 

そんなことを、私はどこかの雑誌に

書かせていただいたことがあるのですが、

『慰安婦問題をこれで終わらせる。』を読んでそれを思い出しました。

形式だけで心がこもっていなければ

何にもなりませんが、少なくとも

慰安婦問題についてだって、「忘れていない」

「心を寄せている」ことを

日本は示し続けていかなければならないのだと思います。

 

最後の『補論』は、いちいち

頷くことばかりでした。

 

とくにココ。

「異なる宗教など価値観の共存と尊重ということも、

キリスト教とイスラム教の対立に無縁だった日本が、

大きな役割を発揮できる分野である」

 

おっしゃるとおり、日本だからできることが、

きっとあると思います。

ただそれは、日本の「主体性」あってこそ。

現状は逆行しています。

またその「主体性」が憲法九条に支えられている

と見るかどうかは、松竹先生にもっと突っ込んで

伺ってみたいところです。

私自身、今なお視野狭窄の原理主義に陥っている

可能性もあります。

それを思い知ることができるかも…と考えるだけで

ワクワクしてきます!

 

 次回道場の申し込み締め切り、明日です!


「安倍晋三は中韓に屈している!」

平成27年8月2日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

*当初のテーマから変更しました絵文字:重要

8月2日の「ゴー宣道場」は、

『安倍晋三は中韓に屈している』と題して開催します。

安倍晋三には怒りが溜まりまくっている。

そろそろ十分の一くらいは放出しなければ、健康に悪い。

 

もちろん課題図書は同じで、「屈している!」の部分に、

「戦中・戦後の倫理を問う」のテーマは包摂できる。

安倍晋三の倫理を問う議論でもある。


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今回はわしが司会をして、参加者を巻き込んで進行する。

 

わしを呼ぶ予定だった自民党リベラル派の勉強会が、

「安保法制に反対の小林よしのりを呼んではいかん」と

いう理由で、執行部によって潰され、自民党内では異論を

排除する全体主義が完成している。

 

同日に開催された安倍応援団の勉強会では、

「マスコミを懲らしめる」発言もあり、言論弾圧の兆候も

出始めた。

最初にこの問題でわしの見解を語る。

 

強行採決がいつ行われるか知らないが、安保法制について、

ゲストを交えた師範方で討論もしたい。


ゲストには、著書で慰安婦問題の新たな解決手段を
提案されている
松竹伸幸氏をゲストに迎える。


課題図書として

『慰安婦問題をこれで終わらせる』(松竹伸幸)

『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(笹幸恵)

『卑怯者の島』(小林よしのり)

以上3冊をテキストにして、戦場や植民地での倫理観の

問題を議論することになる。

議論のテーマは状況に応じて変えるかもしれないので、

その都度、報告する。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成27年7/22(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ


笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

次回の開催予定

第117回

第117回 令和6年 5/25 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「週刊文春を糾弾せよ!」

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